東京都千代田区にある皇居・東御苑 三の丸尚蔵館に行ってきました。皇居・東御苑 三の丸尚蔵館は、入場料無料で日本屈指の美術品を鑑賞できる皇居にある美術館です。
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展覧開会期中の月曜・金曜(天皇誕生日以外の祝日は開館しています)、展覧会の準備期間、年末年始、行事のある日
3月1日〜4月14日 午前9時から午後4時15分まで 4月15日〜8月31日 午前9時から午後4時45分まで 9月1日〜10月末日 午前9時から午後4時15分まで 11月1日〜2月末日 午後9時から午後3時45分まで
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皇居・東御苑にある三の丸尚蔵館は、皇居の中にある誰でも入れる美術館になっています。入場料は無料で、入り口に行くと札を渡されます。帰りにはその札を受付に返します。札の数で、入った人間がちゃんと外に出たかわかるようにしてあります。 皇居・東御苑にある三の丸尚蔵館自体は小さく、見るもの自体も数は多くないのですが、展示物は宮内庁が所有する日本で指折りの名作ばかりです。
皇居・東御苑 三の丸尚蔵館の収蔵品の主なものとして、このようなものがあります。蒙古襲来絵詞、春日権現験記絵巻、絵師草紙、網干図屏風、南蛮人渡来図屏、二十八都市万国図屏風、唐獅子図屏風、源氏物語図屏風、扇面散屏風、小栗判官絵巻、群獣図屏風、牡丹孔雀図、動植綵絵(どうしょく さいえ)、花鳥十二ヶ月図。これらは絵画です。 また、喪乱帖、孫過庭書譜断簡(そんかてい しょふ だんかん)、屏風土代(びょうぶ どだい)、玉泉帖、雲紙本(くもがみぼん)、更級日記などの書跡も所蔵しています。さらに、工芸品の中には、蔦細道蒔絵文台硯箱などがあります。近代美術の作品では、横山大観の御苑春雨や飛泉などがあります。
蒙古襲来絵詞(もうこしゅうらいえことば)は、全2巻の絵巻物です。筆者は不明です。鎌倉時代後期の作品で、肥後の竹崎季長が元寇における自分の戦いを描かせたものといわれています。元寇では、「てつはう」という火薬を使う武器が使用されています。その「てつはう」が爆発する場面が有名ですね。関連書籍も多数書かれている鎌倉時代の戦を描いた貴重な作品であるといえます。
横山大観は、明治時代の美術家です。日本画壇の巨匠といわれています。今日「朦朧体」と呼ばれる、線描を抑えた独特の没線描法を確立した人です。横山大観の作品である「生々流転」や「蕭湘八景」は重要文化財に指定されています。横山大観は大変なお酒好きとして知られていました。ご飯はほとんど食べず、酒と肴を食事としていました。もっとも、横山大観はもともとはお酒が苦手な体質でした。師匠に酒が飲めないようでは困るといわれ、飲む練習を重ね、ついにはびっくりするほどの大酒のみになりました。
蒙古襲来絵詞や唐獅子屏風は社会や美術の教科書で目にしたことがあるくらい有名な作品です。そんな作品を無料で見せてくれる三の丸尚蔵館に一度足を運んでみてください。
一般展示のほかに、特別展覧会を開いていることもあります。